クロムハーツの人気の理由とは
2025.10.18
なぜクロムハーツは“高いのに”人気があるのか?
「え、こんなに小さいリングで◯万円!?」
クロムハーツの価格を初めて目にしたとき、多くの人がそう驚くはずです。確かに、他のブランドに比べて圧倒的に高額。それでもなお、世界中に熱狂的なファンが存在し、日本でも芸能人やファッション感度の高い層を中心に長年支持され続けています。
では、なぜクロムハーツは「高いのに人気がある」のでしょうか?
その理由をいくつかの観点から紐解いてみましょう。
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1. “量産されない”が生む価値
クロムハーツは、アメリカ・ロサンゼルスのアトリエで、職人の手作業によって一点一点製作されています。つまり、工場で大量に生産されるアクセサリーとは一線を画す存在。1つのアイテムが完成するまでに多くの工程と時間をかけるため、生産数も限られています。
「希少性」は、ブランドにとって最も強力な魅力のひとつ。限定的であるがゆえに、手にした人には特別な優越感と満足感を与えます。
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2. “反骨”を貫いたブレない世界観
クロムハーツは、もともとバイカーたちのための革製品ブランドとしてスタートしました。その精神は今も変わらず、「ラグジュアリーでありながら反骨精神を宿した美学」が、デザインや広告戦略、店舗展開に至るまで一貫しています。
一般的なハイブランドのような大規模な広告は打たず、インフルエンサー頼みのマーケティングもほとんどしない。それでも“分かる人には分かる”存在として、コアなファンをつかんで離さないのです。
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3. 芸能人・アーティストの愛用が火をつけた
日本においてクロムハーツが一気に広まったきっかけの一つが、木村拓哉をはじめとする芸能人やミュージシャンの愛用です。特に1990年代後半〜2000年代前半には、ロックやストリートカルチャーがファッションの主流だったことも追い風となり、若者の憧れのブランドに。
今でもその影響力は色あせず、「憧れの人が着けているから」という理由で手に取る若者も少なくありません。
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4. 高いからこそ“持つ意味”がある
クロムハーツの価格帯は確かに高額です。シルバーアクセサリー1点で数万円、ゴールドやダイヤモンドを使用したジュエリーなら数十万円から100万円を超えるものもあります。
でも、それは「高すぎる」のでしょうか?
“高い”ものには、所有することで得られる自己肯定感や、他者との差別化という「精神的な価値」も含まれています。
つまり、クロムハーツを買うという行為は、単なる買い物以上の意味を持つのです。
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まとめ:クロムハーツは“物語”を身につけるブランド
クロムハーツの魅力は、デザインや素材だけではありません。そこには、反骨の歴史、職人の手仕事、カルチャーとの深い結びつきといった「物語」が存在します。
価格の高さは、その物語に共鳴し、「自分の一部にしたい」と思う人々にとってはむしろ価値の証。
だからこそ、クロムハーツは“高いのに”ではなく、“高いからこそ”人気があるブランドなのです。