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2025.09.24
ダイヤモンドやルビーのように地中から掘り出される宝石とは違い、真珠は海から生まれる特別な存在です。その柔らかな輝きは「テリ」と呼ばれ、まるで月明かりのように人を魅了してきました。
真珠の価値を決める最大の要素は、このテリ。表面に映り込む光が澄んでいればいるほど、その真珠は高く評価されます。さらに「巻き」と呼ばれる真珠層の厚みも重要で、しっかり巻いている真珠ほど長く美しさを保ちます。
種類によっても個性はさまざま。日本の海で育つアコヤ真珠は気品ある小粒の輝き、タヒチの黒蝶真珠は神秘的な深い色合い、南洋の白蝶真珠は大粒で存在感たっぷり。そして近年人気の淡水真珠は、形や色の多様さからファッション性が高く、若い世代にも親しまれています。
価格も幅広く、数千円で手に入るアクセサリーから、100万円を超える逸品まで。けれど真珠の価値は数字だけで測れるものではありません。
真珠の価値はかなり幅広くて、以下の要素で大きく変わります。
アコヤ真珠(日本産が有名):小ぶりでテリ(輝き)が強い。高品質なものは高価。
白蝶真珠(南洋真珠):大粒で存在感がある。白やゴールドが人気。
黒蝶真珠(タヒチ産):黒やグリーンなど神秘的な色合い。大きさもあるため高級品。
淡水真珠:比較的安価。形や大きさが不揃いな分、アクセサリー向き。
テリ(輝き):もっとも重要。表面の映り込みがはっきりしているほど高価。
巻き(真珠層の厚さ):厚いほど耐久性があり、価値が高い。
キズ(エクボ):少ないものほど評価が高い。
形:丸に近いほど高級。バロック(変形)は個性的だが安価になることも。
大きさ:大粒ほど希少価値が上がる。
アコヤ真珠(6〜8mmのネックレス):数万円〜数十万円。最高級は100万円超。
白蝶真珠(10mm以上の大粒):1粒で数万円〜数十万円。
黒蝶真珠(8〜12mm):ネックレスで20万円〜100万円超。
淡水真珠:ネックレスで数千円〜数万円と比較的手頃。
ブランド・鑑別書の有無。
加工品か裸石(ルース)か。
市場動向(中国産淡水真珠の大量供給などで価格が変動)。
冠婚葬祭で母から娘へ受け継がれる一本のネックレス、あるいは大切な記念日に贈られた一粒の指輪――そこには想いと物語が宿り、世界に一つの価値が生まれるのです。
真珠は「海と人とが共に育てる宝石」。その輝きは、時代を超えて静かに語りかけてくれるようです。
使用後は柔らかい布で拭く(汗・皮脂を落とす)
水や洗剤は使わず乾拭きのみ
他の宝石と分けて個別保管(傷防止)
高温・乾燥を避ける(日光・暖房NG)
ネックレスは1〜2年ごとに糸替え