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2025.01.08
まず、お手元の金製品が本物なのか、それとも金メッキや金張りの製品なのかを判断するための6つの方法をご紹介します。
もし、金製品をお持ちでしたら、お手元にご用意いただき、1つずつ確認してみてください。
金製品には、使用している素材を証明するための刻印が施されています。この刻印を確認することで、製品の純度や素材の種類を知ることができます。
日本製の金製品は、24を100%とする「24分率」が一般的です。そのため、24金(純金)の場合は「K24」、18金(75%が金)の場合は「K18」と表記されます。
一方、海外製品では、1,000を100%とする「1,000分率」が一般的なため、24金の場合は「999」、18金の場合は「750」と表記されます。
また、その他にも、以下のような刻印も存在します。
金の刻印の種類 | 意味 |
---|---|
WG | ホワイトゴールド |
YG | イエローゴールド |
PG | ピンクゴールド |
GRG | グリーンゴールド |
GP | 金メッキ |
WGP | ホワイトゴールドメッキ |
GF・RG | 金張り |
上図の通り、金の刻印には様々あり、金メッキや金張りの製品には、本物の金製品とは異なる刻印が施されています。
お手元の金製品に、GPやGFなどの刻印がないか、確認してみてください。
金製品が本物かどうかを判断する方法の1つに、比重を測るという方法があります。
金は、他の金属に比べて比重が高いため、この特性を利用して金メッキと見分けることが可能です。
純度ごとの基準となる比重値は、以下の通りです。
金の純度 | 比重 |
---|---|
24金 | 約19.4 |
22金 | 約17.8 |
20金 | 約16.5 |
18金 | 約15.4 |
14金 | 約13.6 |
10金 | 約12.2 |
金製品の比重を自宅で測定する際には、水を使った方法がおすすめです。
以下の手順で比重を計算してみてください。
重さを測り終えたら、やわらかい布でしっかり拭くようにしましょう。
例えば、20gの14金ジュエリーを測定した場合、水の重さが1.5g増えたとします。
この場合、「比重=20÷1.5=約13.3」となり、この値は上記の表の値と近いため、本物の14金であると判断できます。
K24の純金は、オレンジ系の深みのある色味が特徴です。
一方で、金の純度が下がるほど、色味が明るくなり、黄色に近い色合いとなるのが一般的です。
金の純度に対して明るすぎる色味の金製品は、偽物や金メッキの可能性が高い場合があります。
K24の純金は非磁性体であり、磁力を帯びないため、磁石を近づけても反応しません。
一方、金メッキ製品の場合、素材にニッケルやコバルトなどの磁性を持つ金属が使用されていることがあり、磁石に引き寄せられる特徴があります。
ただし、銀や銅も磁力を帯びない金属であり、これらが金メッキ製品の素材に使われている場合は、磁石を近づけても反応を示さないことがあります。
磁石だけでは判別が難しい場合もあるため、他の方法と組み合わせて確認することを推奨します。
金メッキが施された製品は、長年使用するとメッキが剥がれてくることがあります。
下地の金属が露出し、色味や質感に違和感が生じます。
一方、本物の金製品は、表面の素材が剥がれることはありません。
いくつかの方法を試してみても、本物の金か金メッキかを、ご自身で判断するのは難しい場合があります。
そのようなときは、専門家に査定を依頼する方法がおすすめです。
専門家の査定を受けることで、金製品の正確な価値を知ることができます。
金メッキ製品の売却は可能です。ただし、金メッキに含まれる金の量は非常に少ないため、金としての価値は低いと言えます。しかし、一部の金メッキ製品には、ブランドや宝石などの付加価値が付いている場合があります。
このような製品は、金そのものの価値を超え、高い評価を得られることもあります。
お手元のジュエリーが金メッキ製品の場合は、ブランドや宝石の価値を正確に査定できる専門家に相談することをおすすめします。