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2024.11.26
シンプルで洗練されたデザインに「H」の金具がアクセントを添えるエルメス ベアンは、ブランドを象徴する人気の定番財布です。
サイズ展開はもちろん、カードケースやキーケースといった豊富なバリュエーション、さらに多彩な素材やカラー展開が魅力で、幅広い世代から支持されています。
この記事では、そんなエルメス ベアンの魅力や特徴、さらには定価や選び方について詳しく解説します。
ベアン スフレは、2つ折りの長財布ながら、横幅約17.5cm×縦約9cmという非常にコンパクトなサイズ感が特徴です。
そのため、通常は縦に収納することが多いピコタンロックPM(約18cm)も、横に寝かせて収納することが可能です。
約1cmのマチが付いたお札入れは、新札であれば約100万円、厚みが増す旧札でも50万円以上を無理なく収納できるため、「お札を入れるための財布」として利用できます。
内部には5枚分のカードスロット、コインケース、そして3つのオープンポケットがあり収納力にも優れています。
ただし、正面裏側に配置されたコインケースに硬貨を詰めすぎると型崩れの原因となり、不格好になることも。そのため、別途コインケースを併用する方もいるようです。
ベアン スフレは、女性はもちろん男性にも支持されており、カジュアルからビジネスまで、さまざまなシーンで活躍する万能なデザインです。
ベアン クラシック
ベアン クラシックは、発表当初「ベアン」として親しまれていました。
ベアン スフレが登場したことにより、区別するために「クラシック」と呼ばれるようになりました。
スフレの発表以降、クラシックの製造数は徐々に減少し、現在ではボックスカーフやアリゲーターなどの限られた素材や色で、ごく稀に製造される程度だそうです。
外見や構造はベアン スフレとほぼ同じですが、最大の違いはお札入れにマチがない点です。
このため、現金の収納力はスフレに比べて劣りますが、薄型のデザインが特徴で、スーツの内ポケットにも収まりやすいという利点があり、ビジネスシーンで使用する男性を中心に高い人気を誇っています。
ベアン コンパクトは、その名の通り長財布タイプのベアンを小型化したデザインで、横幅約12cm×縦約9.5cmの手のひらサイズが特徴です。
2つ折り財布によく見られるように、正面から背面にかけて裏側がお札入れになっています。
さらに、4つのカードスロット、コインケース、4つのオープンポケットを備えており、収納力はベアン クラシックに劣りません。
コンパクトなサイズながらも、実用性をしっかりと兼ね備えたアイテムです。
ベアン コンビネは、近年製造されているコンパクトタイプの3つ折り財布です。
3つ折りの構造により厚みはありますが、横幅約11cm×縦約8.5cmと、ベアン コンパクトを一回り小さくしたサイズ感が特徴です。
収納力は、4つのカードスロット、コインケース、3つのオープンポケットを備えており、お札入れも含めて、ベアン コンパクトとほぼ同等の使いやすさを実現しています。
ただし、コインケースのサイズは非常に小さいため、別のコインケースを併用する方も少なくありません。
小型ながらも機能性を損なわないデザインが、多くの人に支持されています。
ベアン カードケースは、横幅約10.5cm×縦約7cmの2つ折りデザインが特徴です。
開いた際には、両側がシンメトリーな配置となり、シンプルで洗練された印象を与えます。
内部には、マチ付きのカードホルダーと1つのカードスロットを備えており、収納力は控えめながらも、都会的でスタイリッシュなデザインが魅力です。
名刺入れとしても使用可能で、一般的なサイズ(横幅約9cm×縦約5.5cm)の名刺を収納できます。
カードスロットを活用した場合、片側に5~7枚程度をスムーズに出し入れできるため、実用性にも優れています。
ベアン ミニは、ベアン カードケースとサイズや構造がほぼ同じですが、片側のカードホルダーがスナップボタン式のコインケースに変更されています。
コインケースの裏側にはオープンポケットがあり、カードだけでなく、折りたたんだお札やレシートを収納することも可能です。
この実用的なデザインにより、「ミニ」という名前にふさわしいコンパクトさと利便性を兼ね備えています。
近年のミニマルなトレンドに最もマッチしたアイテムとして、多くの注目を集めています。
ベアン キーケースは、キーフックタイプのシンプルなデザインが特徴です。
以前は6連タイプも存在しましたが、現在は4連タイプのみが製造されています。
キーフックは、それぞれを固定している金具本体の左側にあるボタンを押しながら、スライドさせることで簡単に取り外せる仕組みになっています。
ポケットのないミニマルなデザインながら、ベアン特有の「H」金具とベルトで固定する構造により、車のスマートキーなど、サイズを問わず取り付け可能です。
鍵の破損や、鍵によるバッグや荷物へのダメージを防ぐ実用性の高さが評価されており、プレゼントにも最適な人気アイテムです。
ベアン 2PLIS(デュプリ)は、3つ折り仕様の長財布で、ベアン クラシックを拡張したモデルといえます。
横幅や縦のサイズ、基本的な構造はクラシックと同様ですが、5枚分のカードスロットが追加され、合計10枚のカードを収納できるようになりました。
現在は製造されていませんが、その高い収納力から、非常に需要のある仕様として根強い人気を誇るアイテムです。
ベアン レクトベルソは、数あるベアンのバリエーションの中でも、最も個性的でバラエティに富んだデザインが特徴です。
正面と背面の両方に「H」の金具とベルトが配置されていますが、片側はスナップボタン式のコインケースとなっており、金具とベルトは装飾目的のダミーとなっています。
ほぼ正方形に近いコンパクトなフォルムが魅力ですが、現在は製造されていないため、希少性の高いアイテムとなっています。
ベアン コインケースは、レクトベルソと同様にスナップボタン式のコインケースです。
コインホルダーの手前には、カードやレシートなどを収納できるオープンポケットが1つ付いています。
その使いやすさから小物の中でも高い人気を誇りましたが、現在は製造されていない希少なアイテムとなっています。
ベアンには、用途や構造の異なるバリエーションだけでなく、特徴的なデザインのコレクション・シリーズも数多く展開されています。
本体とベルト部分で異なる素材や色を組み合わせた「タッチ」コレクションや、外側と内側で配色を変え、コントラストを際立たせた「ヴェルソ」などが代表的です。
また、近年では過去の「ソーブラック」を彷彿とさせる、H金具までブラックで統一したモノクロームデザインも登場し、注目を集めています。
こうしたコレクション・シリーズ物は、限定的に生産されることが多く、その希少性から非常に高い人気を誇ります。
前述の通り、ベアンはコレクションを通して様々なバリエーションがあり、多くの素材と色での作りがある人気商品です。
ここでは、2024年秋冬に製造されている、スフレ、コンパクト、コンビネ、カードケース、ミニ、キーケースの定価をご紹介します。
モデル名 | 素材 | 定価(税込) |
---|---|---|
スフレ | ヴォー・エプソン | ¥555,500 |
シェーヴル・ミゾール | ¥564,300 | |
コンパクト | ヴォー・エプソン | ¥466,400 |
シェーヴル・ミゾール | ¥475,200 | |
コンビネ | ヴォー・エプソン | ¥466,400 |
シェーヴル・ミゾール | ¥475,200 | |
カードケース | ヴォー・エプソン | ¥272,800 |
シェーヴル・ミゾール | ¥283,800 | |
ミニ | ヴォー・エプソン | ¥299,200 |
シェーヴル・ミゾール | ¥308,000 | |
キーケース(4キー) | ヴォー・エプソン | ¥177,100 |
シェーヴル・ミゾール | ¥184,800 |
※2024年11月現在の価格です。
約10年前であれば、ベアン スフレのエプソン素材は、定価30万円程度でしたが、2024年11月時点では55万円程度となり、価格が約2倍に上昇しています。
この価格上昇は、どのモデルや素材にも共通しており、エルメス ベアン全体の需要の高さと希少価値を示す結果と言えます。
当然ながら、革の使用量や素材によって定価は異なり、買取価格にも大きく影響します。
例えば、ヴォー・エプソンやシェーブルは、耐久性や型崩れのしにくさから人気が高く、特に状態の良いものは高額査定が期待できます。
また、ワニ革のアリゲーターやオーストリッチといった高級素材は、さらに希少価値が高いため、他の素材よりも買取価格が大幅に上がる傾向にあります。
おたからやでは、素材と状態を総合的に評価することで、ご納得いただける価格をご提示いたします。