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2024.11.20
本物と偽物を見分けるためには、製品の細部に目を向けることが重要です。
以下では「シリアルナンバー」「素材と縫製」「タグとロゴ」「金具やファスナー」などのポイントごとに、本物と偽物を見分ける方法について詳しく解説します。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーは、製品の製造場所や製造時期を示すコードで、シリアルナンバー刻印やICチップによる識別は正規品かどうかを判断する材料の一つです。
製造年によってアルファベットや数字の桁数は異なりますが、最も一般的なのはアルファベット2文字と数字4桁の形式です。
シリアルナンバーの刻印場所は製品によって異なります。必ずしも決まった位置にあるわけではなく、刻印のカラーも統一されていません。
ゴールド、シルバー、黒、赤、または型押しのように色がない場合もあります。
内ポケットの中にある革タグに刻印されていることが多く見られます。
札入れポケットの裏側に直接刻印されていることが多く見られます。
本物と偽物を見分けるポイントとして、字体や刻印の位置にも注目してください。偽物では、字体やフォントが歪んでいたり、刻印の位置がずれていたり、刻印の深さが均一でないものも見られます。
注意点として、2021年以降に製造された製品にはシリアルナンバーの刻印がなくなり、代わりにICチップが埋め込まれるようになりました。ICチップは直営店の専用端末でのみ確認が可能なため、シリアルナンバーの有無だけで正規品かどうかを判断する際は注意が必要です。
素材と縫製の違い
製品の大半を占める素材の違いは、特に見極めるべきポイントです。
本物は柄がはっきりと鮮明で、質感も滑らかで高級感があります。一方、偽物は色や柄にムラがあり、素材自体が固く独特な刺激臭がすることが多いと言われています。
表地が本物に近く精密に作り込まれており判断が難しい場合は、裏地のチェックも重要です。
製品によって素材は異なりますが、本物には上質なスウェード生地や高密度に織られたキャンバス素材が使用されており、裏地にもこだわりが感じられます。
対して偽物は安っぽい素材を使っているため内側で型崩れが起きやすかったり、生地が浮いていることが多いです。
本物は、縫い目の間隔が均等で一切のズレがなく、糸端は焼き切り処理が施され、縫い目の始まりや終わり、継ぎ目が分からないほど美しく精密に縫われています。
偽物は、縫い目の間隔にムラがあり、縫い目がまばらで、糸処理もダマになっているなど、雑な印象を受けます。
特にバッグのハンドル部分は、本物の場合、職人が丁寧に手縫いしているため、歪みが一切なく、完璧な仕上がりが際立ちます。
バッグに付いているタグやブランドロゴも見分けるためのポイントがあります。
タグの革の素材が上質なものであるか、タグの形が歪みなく綺麗かどうか、またタグの縫い付け方が前述した縫製のポイントを押さえているかもチェックしてみてください。
見分ける判断として分かりやすいのは、ロゴのフォントや位置です。
本物では、「LOUIS VUITTON」の「O」の形が正円に近いフォントが使われていますが、偽物では縦長のような形の「O」になっていることが多いです。
また、ロゴの印字位置も重要です。左右対称で中央に配置されているか、はみ出していたり斜めになっていないかを確認することも見分けるときのポイントです。
ルイ・ヴィトンの製品に使われている金具にも注目してみてください。
金具は小さく精密で、本物を模倣するのが難しいため、偽物を見分けるポイントの一つとなります。
本物のビスは横から見ると膨らみが分かるドーム形をしており、ブランドロゴもバランスが良く、ややくすみのある金色です。
対して、偽物は丸みが弱かったり平らな形状であることが多く、光沢感のある金色でくすみがない場合が多いです。
ただし、本物のビスが部分的に偽物に取り付けられているケースもあるため、他の要素も確認することが必要です。
ファスナーに関しては、偽物でも本物と見分けが付きにくい部分ではありますが、特徴を抑えて確認してみてください。
本物はメッキ加工の塗りにムラがなく、きれいな光沢感があり、手触りも滑らかです。
また、LVのロゴは「L」の縦線が太く、横線が細い書体で、「V」も左が太く右が細いという高級感のあるデザインです。
一方、偽物はメッキ加工にムラがあったり、不自然な光沢感やくすんだ輝きをしている場合が多く、LVロゴはメリハリに欠けていたり、凹凸が不自然であったりすることがあります。