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2024.10.23
金は有事に強い資産といわれています。金の買取価格は、2023年9月には大台となる1万円越えを初めて記録しました。2024年現在、金の買取価格は高騰を続けており、10月22日には14,430円の最高値を記録しています。
本記事では、実際に現在の金1kg(1,000g)の値段はいくらなのか、そもそも金価格とはどのように決まるのかについて解説します。
近年、金の相場は上昇傾向にあり、2024年10月22日には、国内の金小売価格の指標となる田中貴金属工業の店頭販売価格が1gあたり14,567円、1kg換算で14,567,000円という過去最高値を更新しています。
金相場が上昇する背景には、近年続く経済への先行き不安や、円安傾向にある為替相場などがあります。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の世界的流行にともない、経済の先行き不安から、実物資産である金の需要が高まりました。2022年、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、国際情勢への不安が高まり金相場はさらに上昇しています。
これらの世界情勢に加えて、円安が追い風となり、2019年代まで1gあたり5,000円程度だった金相場は、2023年では1gあたり1万円を超えるほどまで高まっているのです。
コロナショックやウクライナショックの影響はまだ続くと予想されるため、金相場は長期的に見ると今後も高騰が続くと考えられます。しかしその一方で、経済が安定へ向かったり、資金を確保する目的で一時的に金が売却されたりすることにより、金相場が急激に落ち込む可能性も否定できません。
金相場はさまざまな要因で日々変動します。金を売買するタイミングを見極めるには、金相場を取り巻く環境を良く知る必要があるといえるでしょう。
日本市場での金取引価格は、基本的に海外市場と連動して変動します。そのため、金相場の動きを予想するなら、日本市場の取引価格だけでなく、海外市場の値動きにも注視する必要があります。
金の価格がどのように決まるのか、金の取引市場の概要と、為替による金の価格変化について解説します。
金は世界中で取引されており、欧米やアジアの主要都市など、数多くの都市に取引市場があります。
代表的なのは、香港(中国)、チューリヒ(スイス)、ロンドン(イギリス)、ニューヨーク(アメリカ)の世界4大市場です。なかでも、ロンドン市場とニューヨーク市場は、金の価格決定に強い影響力を持っているといわれています。
特にロンドン市場では毎日午前と午後の2回、金の値決めが行なわれており、ここで値決めされた現物価格に応じて、世界の金市場の金価格が決められます。
世界各国の取引市場での販売価格や買取価格は、私たちが金を購入する小売市場での価格を左右する重要な指標です。金相場を予想するなら、海外での金取引についても詳しく見ていく必要があるといえます。
金の国際価格は米ドル建て(米ドルで決済した場合の価格)で表示されるため、米ドルの為替相場によって、金価格も変動します。一般的に、金価格と米ドルは逆相関になるといわれており、米ドルの価格が下がれば金の価格が上がる傾向があります。金を取引する際は、世界的な金相場だけでなく、為替にも注目しておきましょう。
また、日本における金取引では、金の米ドル建て価格を日本円に換算するため、金を購入するなら、ドルの価値が下がり、円の価値が上がっている円高のときがおすすめです。逆に、金を売却する場合は、ドルの価値が上がり、円の価値が下がっている円安のときが有利だといえます。
金の価格相場は、経済紙や経済ニュースなど、さまざまな媒体で確認できます。金を取り扱う企業では、ホームページで取引価格を提示している場合もあるため、情報を収集して売買のタイミングを見極めましょう。