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2024.09.25
金やプラチナは、世代や性別を問わず人気を集めている金属です。ジュエリーとして身に着けたり、将来に備えて自宅に保管したりするケースも多く見られます。
2024年7月には金の買取価格が史上初めて13,743円を記録したなど、金やプラチナに関する話題を耳にする機会も少なくないでしょう。
需要の高い2つの金属について、「価値が高いのはどちらなのだろうか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。金とプラチナの価値を比較するうえでは、両者の特徴を知っておく必要があります。
この記事では、金とプラチナの価値の特徴や違いを解説するとともに、今後の価値に影響を与える要因についても紹介します。金とプラチナへの理解を深めたい方や、購入・売却を検討している方はぜひご一読ください。
金とプラチナどちらが希少?価値の違いとは
のプラチナも、ジュエリーとして人気を集めていますが、工業用品や自動車部品など、幅広い分野でも活用されているのが特徴です。
ここでは、金とプラチナのそれぞれの価値の高さ・違いについて紹介します。
先ほど説明したとおり、金はジュエリーなどの宝飾品として需要があります。また、「価値あるもの」として古くから認められてきた金は、世界共通の資産であるため、投資需要も高いのが特徴です。
一方で、プラチナと比べると工業用に活用されるケースは少なく、工業需要の影響は受けにくい性質があります。
資産価値の高い金に対し、プラチナは希少価値が高い金属です。
プラチナは金よりも生産量・採掘量が少なく、年間生産量は200tほどです。一方、金の年間生産量は3,000tほどであり、プラチナの約15倍となっています。
近年の研究によって、プラチナは金よりも地球に埋まっている量がはるかに少ないことが計測されています。すでに採掘されているものを含めても、地球上に存在するプラチナの総重量は1万6,000t程度です。
金の総重量は約20万t以上とされているため、その差は歴然です。
金とプラチナ買うならどっち?
資産価値の高い金と希少価値の高いプラチナの場合、買うならどちらが良いか迷う方もいるでしょう。
それぞれ価値の基準が異なるため、どちらが良いと一概にはいえません。何を重視するかによって、購入に適した金属は変わります。
金とプラチナをより深く理解するため、ここでは両者の特徴を詳しく見ていきましょう。
金の資産価値は世界中の人々が認めており、ほかの資産と比べて、金は価値の安定性が高いのが特徴です。金は「安全資産」とも呼ばれ、特に不景気時には、もしものときに備えて金を保有しようとする動きが広がりやすいでしょう。
もちろん、金相場自体は日々動いていますが、長期的に見ると価値が変動しにくいといえます。
プラチナの宝飾品としての需要は、需要全体の35%ほどです。需要の大部分は、工業用品や自動車部品などの工業需要が占めています。そのため、各産業のプラチナ需要、ひいては世界の経済状況によって、プラチナの相場は変動しやすいのが特徴です。
例えば、2008年頃に起きたリーマンショックでは、自動車産業がプラチナを多く使用しているために大きな影響を受けました。車の売れ行きが低下した影響で、プラチナの価値も低下する事態となったのです。
とはいえ見方を変えると、価格の安いときにプラチナを購入しておけば、いずれ大きく化ける可能性もあるといえます。プラチナは投機色が強いため、一部の投資家には人気が高い金属です。